過剰雇用の成熟産業に金を注ぎ込む政策は害をなすだけ

保護主義は経済的な利害と政治的な力学に加え、情緒的な郷愁と偏狭な愛国心によって
勢力を伸ばす。だがそこからは何も生まれない。
成熟産業に対する保護は無効である。すでに70年に及ぶ農業保護の経験が明確に示している。

 


アメリカでは大豆のように補助のなかった農産物が成功する一方において、
1930年代から補助をうけてきた、とうもろこし、小麦、綿は不振のままである。
教訓は明らかである。過剰雇用の成熟産業に金を注ぎ込む政策は害をなすだけである。
それらの金は一時解雇された高年者を助け、若年層を再教育し、
再雇用するために使わなければならない。